本校は酪農学園大学と2020年4月1日より連携協定をいたします
動物系の専門学校としての本校の大きな特徴は、ペット用品総合商社がつくった学校であるということです。
1989年、本校の前身である「北海道エス・ワングルーミングスクール」開校のきっかけとなったのは、ペット関連用品の仕入れと卸売販売を行う総合商社がペットショップや動物病院との取引の中で、業界の人材育成を目指したことです。
北海道初の動物看護学科設立では、現北海道獣医師会会長でいらっしゃいます髙橋徹先生を初め多くの獣医師の先生のご協力を頂き、教育課程を立ち上げました。
現在のような動物看護師向けのテキストなどが無い時代では、現場の獣医師の先生が動物看護師として必要とする知識や技術が教育の柱となりました。
とりわけ、動物病院における動物看護師のトリミング技術の習得については、現在もなお重要視をされているところです。
本校の動物看護学科では、週に2回のトリミング実習があり、卒業時には本校発行の初級のトリマーライセンスを全員が目指すことになります。
今回の酪農学園大学さまとの連携にいたる過程の中で、大学と専門学校の教育の現場で、このトリミング技術習得のレベルに違いがあり、大学の学生さんの中にはしっかりとしたトリミング技術の習得を希望される方がいらっしゃるということでした。
本校ではそのような学生さんたちに本校の施設や設備の中で、トリミングの知識や技術を習得して頂くことを協力させて頂くこととなりました。
そして、昨年6月に「愛玩動物看護師法」が成立し、動物看護師の免許制度は新たな国家資格「愛玩動物看護師」が制定されることとなりました。
獣医療チームの中における動物看護師の高位平準化の幕開けです。
国家試験カリキュラム、受験資格、業務内容、養成所要件などまだまだ検討されてゆく要件は多々ありますが、農林水産省並びに環境省からの情報に基づき、2020年度はその準備を進めていく激動の年となることを想像しております。
そのような時を迎える中で、本校が一番重要視したのは教育内容の更なる広がりと向上です。
小さな専門学校では成しえない環境をどうすれば学生たちに提供できるのかが大きな課題でした。
今回の酪農学園大学さまとの連携の中で
中医学を用いた動物緩和ケア、動物理学療法学、産業動物学についての講義を受講できますことは本校動物看護学科学生たちにとって大きな成果となり、本校の大きな特徴となることと確信しております。
国家試験が実施される時期は、2023年3月と予測がされております。
具体的な内容はまだ決まっていないことが多く、まさにこれからが魂を入れていくという段階かと思います。
採血や一部の投薬や採尿などの業務独占資格となることで、より適切な教育そして処遇が期待されるところです。
本校といたしましては、この度の酪農学園大学さまとの包括連携協定により、学生たちにより充実した教育環境の提供が出来ますことを大変嬉しく思い、そして動物業界の更なる発展に寄与できますことを心より祈念いたします。